2023年(令和5年)のお彼岸は、9月20日~9月26日です。
春分の日・秋分の日を中日に前後3日間、7日に渡るお彼岸は、彼岸(あの世)と此世(この世)が最も近くなる日として、主にお墓参り行事を行います。
日本ではご先祖様の供養行事として、お彼岸とお盆が大切にされてきましたが、お彼岸とお盆では供養の仕方が違います。
お彼岸…お墓で供養する(こちらからお墓に出向いて供養する)
お盆…自宅に招いて供養する(ご先祖様や個人の魂があの世からこの世へ降りてきて、自宅で家族からおもてなしを受ける)
秋のお彼岸では、主にお墓参りとお仏壇の掃除を行います。
霊園では管理をしてくれますが、自分の区画は墓主が手入れをします。
お墓参りは午前中に行います。
夕方以降や日没にお墓参りをすると、無縁仏や餓鬼が付いてくると言われているので避けましょう。
掃除前に、「これからお墓を掃除します」と報告してから、まず雑草を刈り、墓石の掃除をしょう。
<お墓掃除の7つの道具>
・雑草を刈り取る鎌など
・ゴミ袋
・歯ブラシ(柔らかい毛先)
・柔らかなスポンジ
・タオル
・軍手
・墓石洗剤
●お墓掃除にたわしを使う人も多いのですが、墓石に傷がつくと浸水して老朽化の原因になるため、柔らかいスポンジやタオルで掃除をするのが墓石を長持ちさせるコツです。
●墓石の彫刻部分や装飾などには歯ブラシが便利です。
●タオルは、水をかけた墓石を拭きましょう。
また、残暑のさなかでの作業になります。このような時にもタオルを頭に掛けるだけで、熱中症予防になります。
●軍手は、草や枯葉を拾う時などでも手が汚れずに済みますが、墓石の彫刻の部分の掃除などにも便利です。
●墓石洗剤は、選択を間違えると墓石に変色やシミができるなど、老朽化を促進するので注意しましょう。
基本的には水洗いで充分ですが、汚れがひどい時は、墓石専用の洗剤を使用しましょう。
●最後は、お花やお線香をお供えして、手を合わせましょう。
無事にお墓参りができたこを報告し、今後の守護を祈願しても良いでしょう。
春と秋のお彼岸は、お盆と並んで故人や先祖を想う、大切な時期です。一年の中でも気候の良い過ごしやすい時期でもあるので、お墓参りや法要に行かれてはいかがでしょう。
参考:ヤシロ