生薬は、草や木、動物や鉱物など、自然にある物です。
例えば「しょうがを食べると体が温まる」と言われています。このような植物に備わった力を一つ一つ確かめ、組み合わせてできたものが漢方薬です。熱ければ冷まし、冷えていれば温める。足りないものは補い、多すぎるものは取り除く。このように体の本来のバランスト整えるのが漢方の治療原則です。
合成薬の多くは、単一成分なので、一つの症状に対して1剤を投与します。このため、いくつもの病気が重なると薬の種類も多くなりがちです。
漢方薬は、複数の生薬が組み合わされた薬剤なので、複数の症状に対して1剤で対応できるケースもあります。
漢方薬は苦くて飲みにくい、というイメージがありますが、生薬によっては苦いだけでなく、甘みや酸味を感じる漢方薬もあります。飲みにくいと感じる場合は、あらかじめ水を口に含んで服用すると飲みやすくなるでしょう。